生地について
イタリア生地と英国生地
イタリア生地と英国生地
イタリア生地と英国生地との違いを中心にご紹介。
イタリア生地と英国生地の大きな違いは、一般にイタリア生地は軽く柔らかく、英国生地はハリがあり、重いといわれる。
しかし、昨今、英国生地ブランド「ホーランドシェリー」などはイタリア生地に寄せたものを多くラインアップしており、明確な差違はなくなりつつある。
また、生地はイタリア生地でもデザインは英国生地に寄せているものもおおい。イタリアというフィルターを通した英国スタイルは北イタリアでは割と多いスタイルだ。
もっとも、純粋に英国生地らしさを残した生地作りをするのは、英国生地ブランドでは「ハリソンオブエジンバラ」のみだ。
実は、意外にも日本ブランドの「葛利毛織」は英国らしい生地を今でも生産している。
イタリア生地

・生地的特徴
縦横、双糸、単糸で織り上げられ柔らかく、ライトウェイトのものが多い。
防寒性、耐久性に劣る。
しかし軽やかな着心地になる。
・デザイン的特徴
光沢が強い生地が多く、繊細な柄が多い。
英国生地

・生地的特徴
縦横、双糸、双糸で織り上げられハリとコシがありウェイトの重い者が多い。
防寒性、耐久性に優れる。
・デザイン的特徴
双糸、双糸の関係でチョークストライプ、グレンチェックなど大味な柄が多い。
ポイント
現在はイタリア生地と英国生地の線引きはあいまいである。自分自身の感性に合う生地ブランドを探すことをお勧めする。
・イタリア生地の特徴を抑えた生地ブランド
ロロピアーナ カノニコ アリストン
・英国生地の特徴を抑えた生地ブランド
ハリソンオブエジンバラ 葛利毛織
・イタリア生地であるがデザインは英国調
カルロバルベラ ゼニア